World Walker
あらゆる世界の審判者なのかもしれないし、あらゆる世界の支配者なのかもしれない。

神の創造した神器なのかもしれないし、魔王の創り出した最終兵器なのかもしれない。

アルベルトは、りせにそれほどまでの危惧を抱いていた。

如何なる子供でも区別する事なく学園に導いてきたアルベルトが、こんな事は初めてだった。

りせを忌み嫌って学園に誘わないのではない。

他の生徒や教師にまで危険が及ぶ事を考慮して、学園には誘えなかった。

そしてその力は、学園におさめておく器ではない。

りせは何か大きな事を成し遂げる為に存在する。

彼女が持つ危険なまでの力は、その為に有しているような気がした。

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