World Walker
一気に叩きつけられる魔眼の衝撃!

地面が、天空宮学園の校門が、その衝撃で破壊される!

周囲にいた生徒達までもが衝撃で発生した震動によろめいた。

直撃を受けていない生徒達でさえそうなのだ。

標的となったりせの体は、威力を受け止め切れずに後方へと下がる。

踏ん張る足が耐え切れずに地面を滑り、アスファルトに跡を刻み込む。

それでも。

「君は…本当に世界を左右する存在か…」

驚愕するアルベルト。

魔眼を食らっても尚、りせは倒れる事がなかった。

…魔眼の効果が最大限に発揮されるよう、アルベルトはりせの目を睨んだ。

こうする事で相手の瞳を通じて、魔眼に蓄積された魔力が体内にまで浸透する。

だがりせは、己の瞳に光を宿していた。

どんな威力をも吸収する光。

『永久回廊』を、両目に発動させていたのだ。

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