World Walker

右腕に続いて左腕、両足、頭部を除く全身が。

筋骨隆々の大男のような体躯へと変わっていく。

骨格そのものまで組み替えたような、異形中の異形に変貌したリルチェッタ。

「可愛い顔なのに…勿体無い…」

そのおぞましい姿を前に、軽口を叩きつつも戦慄が止まらないりせ。

「来栖への復讐を誓った時から、人間である事は捨てたわ…なのにここで貴女達に復讐の邪魔をされちゃあ…」

リルチェッタは拳を振りかぶる！

「人間を捨てた意味がない！」

叩きつけられるハンマーのような拳！

これを、りせは大きく跳躍して回避した。