World Walker
フランケンシュタインの怪物の姿に変貌しながら、ただの娘であるりせに翻弄されるリルチェッタ。

「何者だあの娘」

クレオが気を取られている隙に。

「よそ見する余裕があるのか」

ヘヴンの掌打がクレオの胸板を打つ!

ジュウッ!という焼ける音と共に、クレオの胸に烙印が刻まれる。

魔を滅ぼす、聖痕の烙印。

「おのれヴァチカンの使徒!」

複数の包帯を放つクレオだったが、包帯とて魔力を帯びたもの。

ヘヴンの左手の一振りで焼き切れる。

「祓魔師がぁっ!」

鋭い爪と牙。

己の武器を駆使したライガンが背後から迫るも。

「あがぁっ!」

その牙も爪も通らない。

『トリノ聖骸布』の衣服が、抗魔力を発揮してライガンの攻撃を防ぐ。

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