World Walker
そんなやり取りをしている来栖に。

「戦闘中に余所見とは大した余裕だな、来栖 恭太郎」

一旦着地し、再び跳躍したヘヴンの後ろ廻し蹴り!

無論彼の足の甲にも聖痕はある。

鍛え抜かれた体術と筋力、そして聖痕の威力も相俟って、蹴りは来栖の腰掛けているシャンデリアと天井の連結部を破壊するが。

「気性の荒いカトリック教徒だ」

来栖は瞬時に背中に発生させた蝙蝠の翼状の外套を広げて滑空するように着地。

激しい音を立てて床に叩きつけられたのはシャンデリアのみだった。

< 384 / 456 >

この作品をシェア

pagetop