World Walker
「来栖っっっ!」

即座にヘヴンは突っ掛けた!

間合いを詰め、右の拳!

一歩も動かず、首を傾けて容易く回避する来栖。

その口元には笑みすら浮かんでいるし、両手はハンドポケット。

「愚弄するか!」

拳が効かぬなら蹴り!

ヘヴンの右脚が跳ね上がろうとした瞬間。

「!?」

床…ヘヴン自身の影から伸びてきた手が、彼の蹴り足を摑んで阻止した。

< 387 / 456 >

この作品をシェア

pagetop