World Walker

「誰だって間違いはあるじゃない！」

攻撃の手を休める事なく、りせは拳打を放つ。

広い屋敷の中を所狭しと暴れ回りながら。

「幻想創造（クリエイティブ・ファンタズム）みたいな凄い能力を持ってるんだもの、何も分からないうちはアンタみたいなキャラクター間違って作っちゃっても仕方のない事だわ！」

りせは来栖に言い放つ。

「俺の創造は間違いか…随分と傷つく事を言ってくれる」

尚も余裕の笑みを浮かべる来栖。

その薄笑いが癇に障る。

軌道の読めない高速のフィニッシュブローを次々と打ち出すものの、りせの拳は来栖を捉える事はできない。

次々と壁を、窓を、調度品を破壊するのみだった。