World Walker
恐怖と苦痛で、気でも触れたか。

存外に脆い精神だったな。

嘲笑しながらりせを見下ろす来栖。

そのスーツの襟を。

「!?」

何かが引っ張る。

…手だった。

りせの手が、来栖の襟を摑んで強引に後ろに引っ張る!

虚を突かれてよろめく来栖。

その隙にりせは踏み付けから脱出する!

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