World Walker
だが。

「おおぉおおぉおぉ…!」

抱擁。

来栖は『終末の光』を両腕で抱きかかえていた。

少しずつ抱き締められ、押し潰されていく光。

来栖の力で圧縮され、徐々に小さくなっていく。

「ぬぅぅうぅぅぅう…」

次第に周囲への影響も小さくなってきた。

信じられない。

世界一つを滅ぼすほどのエネルギーを、一個人が掌握してしまおうというのか。

千年真祖とは、そこまでの力を持つ者なのか。

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