World Walker
感じが悪いのは山々だが、この際贅沢は言っていられない。

「あ、あのさ…」

オズオズとりせは切り出す。

「私、歩き疲れちゃってて、しばらく休んでもなくてさ…できればその馬に乗っけて、どっか近くの休める街か何かに連れてってくれると嬉しいなぁなんてさ…」

「何だ、乗せて欲しいのか」

次々と馬上から降りてくる男達。

もう嫌な予感しかしない。

「いいぜ、乗せてやるよ。だがその前に…」

案の定男達は襲い掛かってくる!

「お嬢ちゃんに乗ってからだな!」

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