World Walker

単騎特攻

王宮の武器庫。

「へぇ…」

エメラルド色に金色の縁取り装飾を施した甲冑と、鏡面のように磨き抜かれた剣。

一般の男性騎士よりもやや小さめの装備を身につけ、りせは姿見に自分を映す。

「我が国の女神兵に支給されている一般的な装備だ」

乙女が傍らで見ながら言う。

「なかなかいい甲冑じゃない。見栄えもいいし作りもしっかりしてる」

姿見の前でクルリと一周してみるりせ。

思いの他に気に入ったようだ。

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