World Walker
「!!」

りせは片手を犠牲にして受け止める!

剣術のイロハには詳しくない彼女だが、カタナの鍔元は切れ味が鈍く、指を飛ばされるまでには至らないと本能的に察していた。

そうする事でダメージを最小限にして。

「そういう傲慢なアンタが、私は大嫌いなのよっっっ!」

もう片方の手で突き出した魔槍を、皇帝の脇腹に!

「うぐう!」

呻く皇帝。

深く抉った穂先は、皇帝をそのまま落馬させる。

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