ー桜蝶の総長様ー

守りたい奴





-律斗said-




自分の過去を話終えた乃愛は震えていた。



颯真さんを守れなかった自分を、


颯真さんを殺してしまった自分を、



乃愛は悔やんでいる。



いや、乃愛は自分自身を恨んでいるのかもしれない。


乃愛はなにも悪くないのに。



乃「私は、人殺しなの。 だから………」



ほら、またさっきよりも目が闇に染まっている。


そうか、だから乃愛は自分から離れていこうとするんだな。



信じてた奴に裏切られる前に。



もしかしたら乃愛は毎日怯えてたのかもしれない。



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