【実話】ありえない男への復讐
「どうやってしよう?昨日メール来とったし、きっかけはええよな。あとは名前とか歳とか…。」


わたしがそう聞くと


「そんなん里美の好きにやればええわ。」


そう言ってタバコを吸い始めた。


「まじ人任せやな…。じゃメールしてみる。ってもう拓也のアドレス登録済みやん!!」


「拓也のしかまだ入れてへん。」


ニヤっとする千尋ちゃん。

拓也専用携帯とかほんまありえん。

あいつにそこまでするなんて…。


「あいつをヤラクの外に落としいれたる。」


「…そうやな。」


きっと奈落の底と言いたいんだと思う。

実話を読んでもらえばわかるけどわたしらはあれた生活やった。

勉強なんてほとんどしてへん。

頭、最高に悪い。

こんな言い間違いなんて毎度のこと。



前なんて翔太が風邪ひいたとき


「悪寒が走っとる…。」

と言ったとき


「どこを?元気やな。」


「…あんな、悪いの悪と寒いの字で悪寒て言うねん。お母さんのおかんとは違うで?」


教えてもらったことがある。

恥ずかしいし、翔太はほんま大笑いしとった。

こんなんいつものこと。

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