【実話】ありえない男への復讐
【俺、デカいで。】


千尋ちゃんの新しい携帯やなかったらきっと投げてたやろう。


「何て来た!?」

ニヤけて聞く千尋ちゃんに携帯を渡すと千尋ちゃんは携帯を投げよった。


「キモい!!」


とか叫んで。

客のほとんどがこっちを向き、驚いとった。

新しい携帯はカシャーンと音をたてて床を滑る。


「壊れるやん!!」


そう言って取りに行くと傷はついたものの無事やった。


「里美、今日家帰って拓也の様子見てきてくれへん??」


「いやや!!会ったらまじ殴る気しかせんし。」


口が達者なあいつにはもう暴力しか頭にない。


「殴ればええやろ。な、行ってきて。わたしもう行かんとヤバいしあとは適当に返事しとってな。」


そう言って千尋ちゃんは立ち上がった。

千尋ちゃんは片付けということをしない。

いつも千尋ちゃんが食べたものはわたしが片付け。

トレーを持ってゴミをゴミ箱に入れた。


その昔たまり場のファーストフード店でトレーまでゴミ箱に毎回毎回入れよったら店員が注意してきて逆ギレして出入り禁止になったことがある。

千尋ちゃんが。


それ以来、めんどくさいとか言うて片付けをせん。
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