【実話】ありえない男への復讐
そのあとはみんなで会議。

柄の悪い集団でファミレスへ行き、大声で談笑。

いきがった奴らやってうちらが行くと目さえ合わさん。



「ちょろいな、拓也。」


志穂はサラッと言うた。

志穂は男の扱いの慣れは天下一品やし、拓也ごときにあたふたするとは思ってへんかったし、この言葉は予想の範囲内。


「手、出されんかったん??」

千尋ちゃんがニヤニヤして聞くと


「あいつほんまヘタレですね。指一本触れてけーへんかったですよ?」

って志穂は笑った。


猛も自分の彼女がこんなことしとるのに大爆笑。

ま、相手が拓也やから余裕なんやろうけど。

うちらやって張っとるし。


「さて、これからどうするか…やな。」


洋介くんが言うた。

うちらはほんまにノープラン。


そんなとき拓也からメールが届いた。

携帯を持ったままやった志穂が内容を読む。


「ブッ。《今日はほんまありがとな。博美のことほんまに好きになってしもた。いつ次は会えるん?来週の月曜は?明日の夜は?俺は博美のためやったら毎日何時でも時間あけるで。》やって…。」


それ見てみんなで大爆笑。


「あいつほんま必死やん!!」


隼人くんが笑う。

それに志穂が携帯片手に手を動かし返事を入れた。


「これ送るで。《お疲れ。次なんかわからん。拓也と違って忙しいんやから一緒にせんとって。》」


読むとみんなで笑う。


「志穂、ドSすぎや!!」

って。
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