【実話】ありえない男への復讐
こんな一言なメールに返すほどわたしは暇やない。

シカトしとったら拓也からまたメールが。


拓《2万は無理や。ごめんな。》


わかっとるわ!!

って思わずツッコミ入れたくなった。

いらん携帯代になるしな。


博《別にこの携帯でええし。修理もうすぐするから。》


修理したって言うて志穂と話させてやろうて思った。

もっと本気にするために。

そうだ、ちょっと好きになってきたってことにしようかな??

あいつを調子にのらせたろう。

いつのまにかわたしにも可哀想という感情は消えとった。


拓《修理したらいっぱい電話しような。》


あ~それは困る。

電話作戦はなしやな。



「バレるやろか??わたしが電話出たら。」

一応隼人くんに相談してみた。

ちょうど隼人くんから電話かかってきたから。

もちろん拓也とのメールの進み具合についてやけど。


「バレへんのちゃう?俺やってお前やない奴がお前の携帯出たらわからへんて思うで??」


えぇ…そこはわかってほしいんやけど…。

そう思いながら


「なら電話してみるわ。似とる言われてもへぇ~。ってゴマかせばええしな。」


「そやな。」


こんなことからわたしが拓也と電話をすることに。

この前の内容はだいたい頭に入っとるから大丈夫やろう。

志穂と声質も結構似とるし。


博《明日修理してくるから電話してな。》


ってメールしといた。

さて、ケチな拓也がかけてくるやろうか。

それがわたしは楽しみやった。
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