【実話】ありえない男への復讐


拓《今度博美写メ撮らしてな。》


そいつは志穂次第やろうけど拓也の携帯に画像を残すなんてことを志穂がするとは思えへん。

無謀やろう。

話を変えなあかん。

そろそろ気が少しあるフリでもするか。



博《たくやはどんな女の子がタイプなん?》


こんなこと聞かれるとうれしいよな。

とくに気になっとる子からとかなら。

拓也がメールを作ってるところが想像できる。

このくらいに洋介くんと電話を切った。

うるさいんやもん。




拓《美人で強い子やな。やっぱ俺と釣り合うような子やないと。ブスとデブは嫌いやわ。》


ほんま偉そうやな。

俺と釣り合うてなんやねん。

ブスな子やってお前とやったら釣り合うわ。

言いたいけど…我慢。

タネ明かしのときに思いっきり言うてやるんや…。


博《わたしもブサイクとデブは嫌いやな。連絡も取りたくないもん。》


これ、ブサイクと思ってへんって受け取るよな。

ちょっとニヤけてしまう自分がおった。



拓《俺たち気合うな。》


一言ウザっ。

返事に困るんよな、こういうの。

適当でいっか。


博《そういうことにしといたる。》

ほんま適当やな…。
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