透明少女 ~フタリキリ~
「ナンか居るぞ!」

不良達に気づかれた。

迂闊だった。

あたしは奴らに近づき過ぎていた。

声を聞いただけでは、正確な位置なんてなかなか掴めない。

街の中で人をからかった時はいつもそうだった。

だから油断していた。
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