透明少女 ~フタリキリ~
翌朝。

夏の朝だけどまだ暗いってぐらいの時間。

あたしは警報ベルの音で目を覚ました。

薬棚の扉が、どう見ても鍵を使っていない感じでこじ開けられていた。

泥棒が入った?

あたしが寝ぼけてやった?

とにかくあたしは棚の中から、自分で使う分だけ盗って、外へ逃げた。
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