透明少女 ~フタリキリ~
マスコミと月乃のファンがもめてる隙に、あたしはベンチにすべり寄り、ガムテープを使って座面の裏にくだものナイフを張り付けようとして…

指が何かに当たって、痛みが走った。

慌ててしゃがんで、ベンチの下を覗き込む。

先客だ。

そこには大きな包丁が張り付けられていた。
< 186 / 223 >

この作品をシェア

pagetop