透明少女 ~フタリキリ~
『わたし達、力が欲しかったのよね。
二人で暮らすための力。
もともとは、ただそれだけの力が欲しかっただけだったのよね…』
何の力もない子供だけで二人で暮らすなんてできるわけがない。
お金とか、自分で働ける力とか、あたし達が求めたのは、そんなマトモな力じゃなかった。
もっとすごい、魔法みたいな力が欲しかった。
そしてその力は、おじいちゃんの地下室にあった。
二人で暮らすための力。
もともとは、ただそれだけの力が欲しかっただけだったのよね…』
何の力もない子供だけで二人で暮らすなんてできるわけがない。
お金とか、自分で働ける力とか、あたし達が求めたのは、そんなマトモな力じゃなかった。
もっとすごい、魔法みたいな力が欲しかった。
そしてその力は、おじいちゃんの地下室にあった。