透明少女 ~フタリキリ~
乾杯をして、あたしはイライラを飲み干すみたいに一気に薬をあおった。

すぐに自分の手を見たけれど、透明なままだった。

元に戻るのには少し時間がかかるのかな、と、この時はそれぐらいにしか考えなかった。
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