恭&綾~【恭&綾シリーズ】1

「あんなこと言われたら、泣きたくもなるよ」

「今、綾は家に居たくないほどのことがあった後だろ?30万も賞金もらって、本当なら嬉しさで飛び跳ねてたっていいくらいなのに。そんなときにつけ込みたくない――ってオレ、何言っちゃってんだろ?」

「話しを聞くためにここに来てくれたの?」

「オールナイトでも話せるよ。オレ若いから」


 綾が泣き笑いしているように恭司には見えた。


「まず、一曲歌う。星屑恋夜かな?やっぱり。悪いけど、オレ、かなりウマいから」


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