そして少女は兵器になる

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「それでどうなのかね」

「ああ、順調だとも。特に、6から12まではデータもいい」

「そうか。……0はどうした? やはり目覚めんか?」

「0は強情なガキでね。時々こちらを見つめては、また眠るのさ」

「やはりか。1から5までのシリーズはどうした?」

「ああ、ゴミどもか。すでにミイラになっとるよ。弱肉強食……そういえばわかるだろう?」

「ああ……弱肉強食、な。うぅむ、どうやら私が出る幕もないほど、順調なようだ。では私は、今日はおいとましよう」

「ああ。……――ぉっとそうだ、ひとつ言い忘れた」

「なんだいね?」

「いくらか、バグが見られるかもしれん。8と10、それから11は、優秀だが危険だ。もし仮に」

「その時の……」

「?」

「その時の対処は、すべて一任しているだろう?」

「ああ。そうだったな」



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