そして少女は兵器になる
そして、一度言いかけた言葉を、マイクを握りしめ、やり直す。

「よくやった――8、最終段階、クリアだっ!!」

「「「!?」」」

研究員一同驚く眼下、徐々に垂れ落ちていく赤黒の向こう、シリーズ中もっとも表情のとぼしい少女が、立っていた。

血溜まりの中、生を、赤を、その身に宿したまま。

ぽっつりと。



―――――
――――
―――
――
< 33 / 40 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop