先生の秘薬
私と栞は帰るべく

正門に向かった。


遠目からでもわかる


モノが・・・。



「あ、バカがいる。」



そういう栞の顔は

少し楽しそう。


「おっ!悠月にケツ
 じゃねぇか~♪
 今帰りかぁ~?」


「もう原形すらも
 とどめてないね私の名前。
 で、バカは何してんの?」


「教師に向かって
 バカとはなんだ!!」


「バカはバカでしょ!
 人の名前ちゃんと
 覚えなよ!!」


「俺の頭は悠月だけで
 いっぱいでこれ以上
 はいらねぇんだよ!!」


「だからバカ
 だっつってんじゃん!!」


「うっせぇケツ!!」


「何よバカ!!」


「一至様と呼べ!!」


「おバカ様。」


「シネ。」


「生徒にシネとか言ったー!!」



「尻って言ったんだ!!」



「どっちでも問題発言だよ!!」



いつまで続くんだ・・・。


先にこっそり帰ろうかな・・・。
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