先生の秘薬
学園に着いて

学園の駐車場に車を止め

校門へ向かった。


門は開いていて

門を入ってすぐに

噴水があって

その噴水の影から

一人の男性が

私たちを見つけ

私たちのほうに

やってきた。



「君が美倉さん?」



その男性は私を見て

そう言った。


「・・はい。」


私の横に立っていた

久遠先生が口を開く。


「あなたは・・・」


「どうも初めまして。
 この学校で教師を
 しています
 壬生(みぶ)
 と申します。」



優しく微笑みながら

その先生が言った。



この人が紙に

書かれていた




壬生貴臣・・・。


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