先生の秘薬
「うわ~すごく
 イイ声・・・。」


栞が壬生先生の

声を聞いてそう言った。


「よく言われるよ。
 眠くなる声
 らしいね(笑)
 これで古典を
 担当してるから
 さらに寝る生徒が
 増えるんだ。」


「あはは♪
 たしかにその声で
 古典は犯罪(笑)」


「あ・・申し遅れました。
 私はこの子たちの
 担任をしてます久遠と
 申します。」


「あぁ。光輝・・じゃない
 伊波から聞いてるよ。
 じゃああまり時間も
 ないだろうから
 こっちへどうぞ。」



壬生先生が私たちを

校舎の中へ案内する。

そしてたどりついたのは

会議室のような部屋だった。



「適当にかけて。」
 


私たちは壬生先生と

向い合うかたちで

席についた。



そしてすぐに

壬生先生が

私たちの前に

1枚の紙を出した。

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