先生の秘薬
「リスト。
逢坂先生が
担任した生徒の。」
壬生先生が
伏目がちに言った。
久遠先生がリストに
手をのばして
リストを確認する。
「・・・以上??」
栞が壬生先生に
話しかけた。
壬生先生が少し
困ったように
微笑んで言った。
「以上。」
「えーー!」
「いやぁ・・まぁ伊波に
いろいろ条件を
言われててさ。
君たちで調べないと
意味がないってことだろう・・
たぶん。」
「伊波先生は・・・
伊波先生はすべて
知っているんですか?」
「いや・・知らないよ。
俺すら知らない・・・
本当のことなんて・・・。」
少しつらそうな表情で
壬生先生はそう言った。
「本当の・・こと?」
「美倉さん、それ以上は
僕たちで調べましょう。
先入観が入るのは
避けたいですしね。」
私の質問を
さえぎるように
久遠先生が私に言った。
「・・・はい。」
「んじゃあ行こ行こ♪
早く片付けて、
せっかくだし
観光でもしようよ♪」
「じゃあ行きましょうか。
それでは失礼します。」
壬生先生は
少し元気のない様子で
うなずくだけだった。
私たちは学校を出て
車に戻った。
逢坂先生が
担任した生徒の。」
壬生先生が
伏目がちに言った。
久遠先生がリストに
手をのばして
リストを確認する。
「・・・以上??」
栞が壬生先生に
話しかけた。
壬生先生が少し
困ったように
微笑んで言った。
「以上。」
「えーー!」
「いやぁ・・まぁ伊波に
いろいろ条件を
言われててさ。
君たちで調べないと
意味がないってことだろう・・
たぶん。」
「伊波先生は・・・
伊波先生はすべて
知っているんですか?」
「いや・・知らないよ。
俺すら知らない・・・
本当のことなんて・・・。」
少しつらそうな表情で
壬生先生はそう言った。
「本当の・・こと?」
「美倉さん、それ以上は
僕たちで調べましょう。
先入観が入るのは
避けたいですしね。」
私の質問を
さえぎるように
久遠先生が私に言った。
「・・・はい。」
「んじゃあ行こ行こ♪
早く片付けて、
せっかくだし
観光でもしようよ♪」
「じゃあ行きましょうか。
それでは失礼します。」
壬生先生は
少し元気のない様子で
うなずくだけだった。
私たちは学校を出て
車に戻った。