先生の秘薬



陣之和香―――




この人が逢坂先生の

過去に関係していることは

間違いないと私の頭を

支配していく・・・。


新聞を握り締め

この事件にどんなことが

秘められているのか


調べることが


少し怖くなってきた。


事件の内容を知るのが

怖いのではなく・・・



逢坂先生にとって


この名前の読み方すら


イマイチよくわからない


この人が


どれだけ大きな存在

だったかを知るのが






怖い―――。


< 120 / 151 >

この作品をシェア

pagetop