先生の秘薬
そして沈黙・・・。
みんな無理に
話そうとはしなかった。
それから食事を食べて
ホテルまでの道を
ゆっくり歩く・・・。
そしてもうすぐホテルに
着こうかという時
久遠先生が
私たちに言った。
「あくまで僕の意見ですが・・
この事件、少しおかしい
ような気がするんです。」
今までに見たことないような
真剣な表情の久遠先生。
「どういうこと?」
すかさず栞が聞き返す。
「部屋で話しましょうか。
2人とも後で僕の部屋に
来てくれますか。」
私たちは無言で
うなずいて返事をする。
それからホテルに戻り
私と栞は荷物を置いて
久遠先生の部屋に向かった。