先生の秘薬
「はぁ~♪
 気持ちいいねぇ~♪」


温泉につかりながら

栞が手をあげて体を伸ばした。


「うん・・・
 癒される。」



「だよねぇ~♪
 あのカギは
 逢坂っちに
 渡すの?」


「・・・うん。」



「そっか・・。」



「なんて言って
 渡したらいいか
 まだ悩んでるん
 だけど・・ね。」



「たしかに・・ね。」



考えてたら

また胃が

ムカムカしてきた・・。



「う・・・」


「ん?どうしたの悠月。」



「ちょっと先にあがるね。
 少しのぼせたみたい。」



私は栞を残して

先に脱衣所に出て

近くのイスに腰掛ける。

はぁ・・・

やっぱり胃の調子が

よくないや・・・。

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