先生の秘薬

「悠月!!!」


「大丈夫ですよ、
 逢坂先生。
 あなたも
落ち着きなさい。」



「大丈夫なのか?!
 悠月!!」



「・・・はい。」



私の返事を聞いて

大きく息を吐き

ベットのそばに

崩れ落ちる逢坂先生。



「ちょっと
 逢坂先生を
 落ち着かせてきますね。」



伊波先生はそう言って

逢坂先生を半ば強引に

立たせ、病室の外へ

連れ出した。


そして

入れ替わりのように

久遠先生と

白衣を着た・・・

これまた

美形な先生が現れた。


「診察しますから
 安里(やすさと)君は
 表に出てて下さいね。」



美形な先生は

久遠先生にそう言った。


その言葉に

心配そうな表情の

久遠先生は

うなずいて

病室を出て行った。


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