先生の秘薬
「じゃあ・・・」


「ん?」



「眠るように苦しまずに
 死ねる薬も作れる?」



「・・・あぁ。」



「私に作って・・・。」



「・・いいぞ。」



「・・・理由とか
 聞かないの?」



「誰にだって
 聞かれたくないことの
 1つや2つあるだろ。」



「・・・・。」



「なぁ・・・
 その薬が出来上がったら
 一緒に死ぬか、悠月。」



「え?」



「1人で死ぬのは
 寂しいだろ。」




そう言う先生の顔は

とても優しく

微笑んでいた。



先生・・・

もう惚れ薬は

必要ないかも・・・。






私は



今日のたった数時間で



先生に惹かれてる・・・。

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