先生の秘薬
「そういえば久遠ちゃんさ~
 逢坂っちは部活には
 来ないの??」


「僕じゃなくて
 逢坂先生のほうが
 いいの?」


少しいたずらっぽく

笑う久遠先生。


「あはは♪久遠ちゃんでも
 そういうこと言うんだ(笑)」


「逢坂先生なら
 だいたいいつも準備室に
 いるよ。会いたいなら
 そこから入るといいよ。」


そう言って化学室の奥の

扉を指さした。


「なんだいるんじゃん!
 いるなら少しは
 顔出したらいいのにねぇ~
 せっかく悠月も来てるのに!」


「まぁ逢坂先生は
 忙しい人だからね。
 だから授業もほとんど
 受け持ってないし。」


「えー?!なんで?!!」


「僕もよく知らないんだけど
 研究をして学会とかに
 提出しているんだよ。
 大学のほうにも研究のために
 行くこともあるし・・・。」


「へぇ~」


「かなり頭の良い人
 みたいだよ。
 だから学校側も・・・
 って、生徒に話す
 ことではないね。」


久遠先生は

少し苦笑いをして

話しを打ち切った。

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