先生の秘薬
翌朝。

私を待ってましたと

ばかりに栞が

話しかけてきた。

「おはよう悠月♪
 やっぱりプールの
 ことだった??
 久遠ちゃんって
 怒ったりするの??」


「うん。プールの
 ことだったよ。
 けど、久遠先生は
 ・・・怒らなかった。」


「やっぱ優しいよね~
 久遠ちゃんって♪
 さすが人気あるわけだね~」


「人気あるの?」


「あるよ~
 若いしさぁ~
 あーけど保健の
 伊波先生といい勝負かも~」


「保健の伊波先生・・・
 あ、あの人か・・・。」


「会ったのに
 なんとも思わなかったの?
 かっこいいとか。」


「別に・・・。」


「悠月の好みが
 よくわからな~い
 あ、彼氏みたいなのが
 好みなんだよね!
 ん~
 久遠ちゃんも
 伊波先生も負けて
 ないぐらいだと
 思うけどなぁ~
 むしろ私的には勝ってる!!
 あ!若くないとダメ?!」


「栞、1限始まるよ?」


「あ!
 じゃあまた後で♪」


あわただしく

栞は席についた。


どうでもいいよ。

誰がかっこいいとか

優しいとか・・・。




私には・・・。



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