先生の秘薬
昼休み。


私と栞が中庭に

向かっていると

後ろから話しかけられた。



「悠月~♪
 お、ついでにケツ!
 悪いが今日は今から
 会議だから寂しいだろうけど
 2人で昼飯食ってろな♪」


「誰がケツよ!
 誰も寂しくないし!!
 マジメに会議とか
 出るんだぁ~?」


「俺はいつでもマジメだ!
 なぁ~悠月♪」



「・・・・。」



「さっさと行きなさいよ!
 ってことは久遠ちゃんも
 来ないんだよねぇ?」



「あぁ。久遠も会議。
 なんだよケツまで
 久遠のほうがいいのかよ。」



「あ、久遠ちゃんのほうが
 人気あることは
 自覚してんだ?(笑)」


「うっせぇよ!
 俺のファンは
 シャイだから
 キャーキャー
 いわねぇんだよ
 悠月みたいにな!」



「ハイハイ。」



「ぬわぁー!
 なんかチョーむかつくぅ~!」



「おバカはほっといて
 行こう悠月♪じゃあねぇ~」




私の腕を引っ張っていく栞。

職員室に向かいながら

何かをずっと叫んでいる逢坂先生。



まわりはいつもと

同じように動いている。



私だけ

止まっているみたい・・・。

< 50 / 151 >

この作品をシェア

pagetop