先生の秘薬
放課後。

私と栞は

化学室に向かった。


「久遠ちゃぁ~ん♪」


栞は叫びながら

化学室に入っていく。


「いらっしゃい。」

いつもと変わらず

微笑んでいる久遠先生。

今日は他の部員は

いなかった。

「今日はね~
 おやつも買ってきたよ~♪」


栞はそう言って

久遠先生の前に

クッキーやらならべていく。


「いっぱい買ったねぇ・・・。」


「気分でついね♪
 余ったら置いてて♪
 また次に食べるし♪」


「たまには僕も
 何か買ってこないと
 ダメだね。」


「いいよ!
 久遠ちゃんに
 何かもらったら
 うらまれそう
 だもんファンに!
 昼ごはん一緒に
 食べてるのだって
 逢坂っちがいるから
 なんとかなってるけどさぁ~(笑)」


「そうなんだ・・・。
 ごめんね
 迷惑かけてて・・・。」


迷惑なら私のほうが

かけてるよ久遠先生・・・。


「そんなことないよ♪
 久遠ちゃんとお昼食べれるの
 結構うれしいし♪
 ちょっと優越感~
 みたいな(笑)」



「ありがとう真柴さん。」



「ちょっと久遠ちゃん!
 テレるからやめてよ!//」



栞が少し赤くなって

あわてていた。



好き・・・なのかな・・・。


< 51 / 151 >

この作品をシェア

pagetop