先生の秘薬
「さて、ちょっと
 職員室に行ってくるけど 
 まだしばらく帰らないよね?」


「うん♪まだいるよ~♪」


「もし帰るなら
 準備室の逢坂先生に
 声かけてから帰ってね。
 戸締りとかもあるから。」


「はぁ~い♪」


そして久遠先生は

化学室を出ていった。



「栞。」


「ん?なに??」


「久遠先生のこと
 好きなの?」


「え?
 んー・・・
 たしかに久遠ちゃんは
 かっこいいけど・・・
 私はしばらく彼氏とか
 好きな人とかはいいかな。」


「え?」


「あ!そういえば
 奥におバカいるんだよね!
 呼んでみよ♪」


栞はそう言うと

奥の準備室とつながっている

扉を勢いよく叩いた。



「おバカ~!
 いるんでしょ~?!
 出てきてよぉ~!」



少しして準備室の

ドアが開いた。



「うるさいやつだなぁ~。」



「ヒマだから
 一緒に話そうよ♪
 悠月もいるよ♪
 ん?何作ってるの??」



準備室を覗き込みながら

栞が言った。
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