先生の秘薬
「お?
 あれは『秘薬』だ!
 わかるか?
 秘密の薬と書いて
 秘薬だ!!」


「わかるよ!
 漢字ぐらい!!」


「強がらなくてもいいぞ。」


「強がってないし!!
 で、飲んだらどうなんの??」


「お前・・・
 秘密の薬と書いて
 秘薬だって言ってるだろ!
 バカか!!」


「生徒にバカって言ったぁ!!」



「ケツって言ったんだ。」



「どっちでも最低だよ!!」



「ほら、悠月が
 あきれてるぞぉ~。
 俺は放課後は
 忙しいんだから
 邪魔しないように。」



「急に先生みたいに
 言わないでよ!」



「先生だっつーの!!」



「はいはい。
 じゃあね。」



そう言って

栞がドアを閉めた。



「おい!
 なんで閉めるんだよ!!」



「飽きたから。
 じゃあね♪」



楽しそうに

笑いながら

戻ってくる栞。

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