先生の秘薬
「さて、お昼休みも
 終わりますから
 2人とも教室に
 戻ってね。
 ほら、逢坂先生も
 行きますよ。」


そう言って

久遠先生は

立ち上がって

モノを引っ張った。


「いやぁ~ん!
 悠月と一緒に
 次の授業受けるぅ~~!」


「バーカバーカ♪
 行こう悠月♪」


モノに見せ付けるように

私と腕を組んでくる栞。


「あーー!!
 俺の悠月に触って
 んじゃねぇよ!!お尻!!」


勝ち誇ったような顔で

栞は私を引っ張って

教室に向かった。



後ろでしばらく

モノの叫び声が

聞こえていた。
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