先生の秘薬
「たっだいまぁ~♪」


私の席の横に

かけよってくる栞。


「おかえり。」


「ん?どうしたの??
 元気ないねぇ。」


「そうでもないよ。
 夏バテかな・・。」


「そっかぁ~
 んじゃあ帰りにでも
 冷たいアイスとか
 食べに行っちゃう?♪」


「そうだね。
 ・・・ありがとう栞。」


「何よ~(笑)
 あらたまっちゃって~」


「・・・あのさ・・・。」


「ん??なに??」


「・・・・・。」



「言いかけて
 やめない!(笑)」



「・・・後で話すよ。」



「えー!
 気になるじゃーん!
 この後の授業も
 気になって気になって
 授業どころじゃ
 なくなるじゃん!!」


「でもほら、チャイム
 もう鳴るし・・・。
 それにできれば
 あまり人が
 いないほうが・・。」


「なるほど♪
 んじゃ
 またあとでね♪」



いつもよりさらに

上機嫌になった栞は

自分の席へと

戻って行った。

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