先生の秘薬
「ん?
 どうかしましたか??」



私の視線に気づき

斜め向いに座っている

久遠先生が

話しかけてきた。



「あーー!!
 何?!俺じゃなくて
 久遠に用だってぇ?!」


急に逢坂先生が

久遠先生の言葉に

反応して私に叫びだした。



「うるさいよ!
 バカ教師!!」


栞が制すように

逢坂先生に言った。



「ケツは黙ってろ!!」


「昼食中に
 そういうこと言わない!!」



2人のやりとりを

やれやれといった

表情で久遠先生は

笑っている。



私も似たような表情で

小さくため息をついた。

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