先生の秘薬
そして放課後。



上機嫌の栞が

私を引っ張るように

駅近くのカフェへと

連れ込んだ。



「えーと
 アイスミルクティーと
 このチョコレートケーキで♪
 悠月は??」


「じゃあ、一緒で。」


注文を終えて

一息つくと

待ってられないと

いった感じで栞が

話しはじめた。


「で?!
 なになに?!」


「えーと・・・
 その・・・。」


「夏休みどこか
 行きたいとこでも
 あるの?♪
 海もいいよねぇ~♪
 あ!水着買わなきゃ♪
 一緒に買い物行く?♪」



「過去を探りに行かない?」



「え?過去??」



「うん・・・
 逢坂先生の・・過去。」




「逢坂・・・の過去?」

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