先生の秘薬
「けど、まだ調べるには
 問題もあってさ・・・。」



「何?問題って。」


「実はこの話しは
 伊波先生が
 提案してきたんだよ。」
 

「おぉ!
 あの癒し系保健医!」


「1人5万用意しろって。」


「え?!」


「伊波先生が
 過去を調べるための
 カギを握ってるらしくてさ。
 それを手に入れるためには
 1人5万だって・・・。」


「伊波先生・・・
 悪だったのね。」


「・・・かなり・・・ね。」


「いやぁ~ん♪
 そんな2面性のあるとこも
 キライじゃないわ栞♪」



「・・・。」



「ごめんごめん(笑)
 けど、5万かぁ~
 正直厳しいな・・・。」



「だよね・・・。」

 

「バイトでもするかぁ~」



「え?!」



「ん?何??」



「やめるじゃなくて?」



「なに言ってんのよ(笑)
 悠月の頼みじゃん♪
 一回OKしたのに
 取り下げたりしないよ♪
 それに特に予定もない
 夏休みだし
 悠月と一緒に何かできるなら
 それも楽しそうだしね♪」



「ありがとう栞・・・。」



本当に栞はいい子だ。

私には本当に

もったいない・・・。
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