先生の秘薬
放課後、栞と2人で

化学準備室へ

日誌を届けに行った。



「久遠ちゃーん♪」


栞は勢いよくドアを開け

久遠先生を呼んだ。


「元気だね(笑)
 どうぞ。」


そう笑顔で迎えてくれる

久遠先生。


栞が日誌を久遠先生に

手渡した。


「で?なんで悠月指名?」


うれしそうな顔で

久遠先生に聞く栞。


「あ~ちょっと
 心配でね。」


「逢坂先生?」


「うん・・
 毎年あんな感じ
 なんだけど
 一人の生徒に執着するのは
 初めてでね。
 今年はちょっと僕も
 戸惑ってるところが
 あるんだよ・・・。
 いつもの暴走の延長だと
 いいんだけどね。」



「毎年暴走してるんだ(笑)」



「そう。
 で、僕がお目付け役。」


「どうして??」


「一応、同じ化学だし・・」


「え?!一緒なの?!!
 なんで白衣着てないの?!」


「まぁ別に白衣は
 義務ではないし・・ねぇ。」




私が疑問に思うことを

どんどん聞いていってくれる栞。



正直・・・楽だ。
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