先生の秘薬
「はーい。」


栞が私の横に

しゃがみ込んで

手をあげながら言った。


「ん?」


「今のは反則だと
 思いまーす(笑)」


「え??」


「あれじゃあ
 普通の男は
 断れないねぇ~
 うんうん。」


栞はあげていた

手を下ろし

納得するように

うなずきながら

腕組みをして言った。



「なにが??」


「悠月に上目使いで
 両腕のスーツを
 キュッ♪ってつかみ
 ながら、すがるように
 あんなこと言われたら
 私だってイチコロだね(笑)」



「なっ!///」



「まぁとりあえず
 これでなんとか
 なりそうだし
 明日また待ち合わせして
 学校に来よう♪
 ついでにバイトも
 一緒に決めちゃおう!
 そうと決まれば
 今日はとりあえず
 帰ろう♪もう化学室に
 用はないし♪」


「そうだね。
 なんか一気に
 疲れちゃったよ・・。」


「あははは♪
 たしかに悠月
 がんばったよ!
 よし♪アイスおごって
 あげるから行こ♪」


「うん・・。」


私はゆっくり立ち上がり

栞と一緒に学校を後にした。
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