あおぞら。
しかし今日は、
「もう、しょうがないなっ!」
パシッと左手をとられた。
プリクラコーナーに引っ張られ、すぐ離れた時とは違う。
今度は街中で、沢田さんと手を繋いだ。
先ほど感じた虚無感を見透かしたような手の暖かさに、
少しだけ泣きそうになってしまった。
手を繋いだままレンタル屋の店内をぐるぐる廻る。
お互いが好きなお笑い芸人のDVDや好きな作家の小説が映像化したアニメ、バラエティー番組のDVDなど計4枚レンタルし、コンビニでお菓子やジュースなど買って沢田さんの家まで向かった。
ちなみにレンタル代も沢田さんが出してくれた。
お菓子やジュースはわたしもいくらか払ったけれど。
その間も、手はずっと繋いでいた。