BitterKiss
戻ってもお客様はいなかった、でもずっと休んでるわけにもいかない
お客様がいなくたってする仕事はある
とりあえず、洗い残っているお皿から片付けてしまおう
私は腕まくりして、お皿を洗い始める
店長はカウンターの中にあるイスに座っていた
「凛ちゃん…もうそろそろ誕生日だよね⁈」
ジャー、カチャカチャ
水が流れる音と食器の音しかしてなかった時、店長がそう聴いて来た
「そう言われれば、そうですね。よく知ってましたね店長」
「履歴書を確認した時に憶えたんだよ」